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院長挨拶
更新日:令和7年10月
国立健康危機管理研究機構 国立国府台医療センター
院長 山田 和彦(Kazuhiko Yamada)
国立国府台医療センターでは、さまざまな疾患に対してチームワークを重視しながら診療に取り組んでおります。すべてが揃った大学病院とは異なりますが、地域で治療を行い、地域にお戻しすることを目指して、日々の診療にあたっています。また、地域の病院やクリニックとの連携も大切にしており、精神科・児童精神科・心療内科など、子どもから大人までの「こころの健康」にも力を入れている病院です。私ども国立国府台医療センターの理念は、「国立国府台医療センターは、最善の総合医療を提供し、疾病の克服と健康の増進を通じて社会に貢献します。」であり、基本方針は以下の6つです。
・地域の皆さまと信頼関係を築きながら、安心できる質の高い医療を提供します。
・患者さんの気持ちに寄り添い、安全で連携のとれたチーム医療を実践します。
・こころの健康を支え、子どもから大人まで安心して相談できる体制を整備します。
・災害や感染症にも対応できる、地域医療の拠点としての役割を確実に果たします。
・診療と研究をつなげ、先進的で専門的な医療を提供します。
・思いやりと知識を兼ね備えた次代の医療を担う人材の育成を推進します。
これらの理念及び基本方針を中心に、今後も地域医療の担い手として尽力してまいります。皆様のご支援とご理解を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
国立国府台医療センターは、明治初期の教導団兵学病室に礎石の端を発し、前身の国立国際医療研究センターを経て、令和7年4月の国立健康危機管理研究機構(JIHS)の創設に伴い、名称を国立国府台医療センターに変更して新たなスタートを切っています。
JIHSは『感染症をはじめとする健康危機に対して安心する社会を実現する』というミッションを掲げており、世界トップレベルの感染症対策を牽引する『感染症総合サイエンスセンター』として、基礎、臨床、疫学、公衆衛生にわたるすべての領域研究を統合的に推進し、最先端の医療と公衆衛生対策を提供することと目指しています。
このミッションを達成するために次の4つの機能を備えております。
1.情報収集・分析・リスク評価機能
2.研究・開発機能
3.臨床機能
4.人材育成・国際協力機能の4つです。
私ども国立国府台医療センターは、JIHSに所属する総合診療機能を有する病院の一つとして、臨床機能と研究開発機能を中心に、このミッションの遂行に努めてまいります。
当センターは総合病院として36の診療科を標榜し、各診療科が連携・協力しながら、質の高い総合診療を提供しています。JIHSへの移行後も、総合病院機能を備えた地域医療支援病院として、病診連携・病病連携のさらなる拡充に努め、地域の健康福祉の向上に向けて、職員一同が一丸となって取り組んでまいります。
併設されている肝炎・免疫研究センターでは、感染症研究の一環としてウイルス性肝炎の研究を中心に行っており、数々の優れた研究実績を有しています。ウイルス性肝炎の研究・診療において世界のトップランナーとしての地位を確立しており、その研究成果は最先端の肝炎診療として、皆様に還元されています。
私は山形大学医学部を卒業後、癌研病院、東京大学医学部附属病院、がん研有明病院を経て、2013年より国立国際医療研究センターにて消化器外科、特に食道外科や化学療法、栄養療法を専門に臨床経験を積んでまいりました。2025年4月より国立国府台医療センターを兼任し、同年10月より院長職を拝命いたしました。
今後とも、地域の皆様に信頼される医療機関として、職員一同、誠心誠意努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。